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世界エイズデーとは
世界エイズデーは1988年にWHO(世界保険機関)によって定められた国際記念日です。毎年12月1日が世界エイズデーとされています。
世界規模でエイズ患者への差別や偏見をなくすと共にエイズの拡散を防止することを目的としています。
なぜ世界エイズデーは12月1日なのか?
世界エイズデーがなぜ毎年12月1日なのか気になりますよね。
アメリカ大統領選挙とクリスマス休暇にかぶらず、欧米メディアに取り上げてもらいやすい日程が選ばれたそうです。
ちょうど世界エイズデーが始まった年である1988年にはアメリカ合衆国の大統領選挙(11月8日)が行われて共和党のジョージブッシュ氏が当選しています。
この大統領選挙の時期を避けつつ12月末からのクリスマス休暇とかぶらないようにするためには12月初めにするのが理想的なスケジュールだったのでしょう。
日本の各自治体では世界エイズデーを中心に定めたエイズ予防週間でHIVに関する啓蒙活動が行われています。
世界エイズデーのシンボルは「レッドリボン」
“レッドリボン(赤いリボン)”は、古くからヨーロッパに伝承される風習のひとつで、もともと病気や事故で人生を全うできなかった人々への追悼の気持ちを表すものでした。
この“レッドリボン”がエイズのために使われ始めたのは、アメリカでエイズが社会的な問題となってきた1990年ごろのことです。
このころ、演劇や音楽などで活動するニューヨークのアーティストたちにもエイズがひろがり、エイズで死亡する人々が増えていきました。
そうした仲間たちに対する追悼の気持ちとエイズに苦しむ人々への理解と支援の意思を示すため、“赤いリボン”をシンボルにした運動が始まりました。
この運動は、その考えに共感した人々によって国境を越えた世界的な運動として発展し、UNAIDS(国連合同エイズ計画)のシンボルマークにも採用されています。
レッドリボンは、あなたがエイズに関して偏見をもっていない、エイズと共に生きる人々を差別しないというメッセージです。
(引用元:エイズ予防財団)
毎年、世界エイズデーが近づくと世界中でエイズに関するさまざまなイベントが開催されるようになります。
イベントでもTシャツなどにこのレッドリボンマークが使用されているので分かりやすいです。
世界エイズデー2017年のキャンペーンテーマ
「UPDATE!エイズのイメージを変えよう」
平成29年度(2017年)の世界エイズデーキャンペーンテーマーは「UPDATE!エイズのイメージを変えよう」です。
2017年エイズキャンペーンテーマの趣旨
現在は昔と違いHIV感染者もふつうの日常生活がおくれるようになりました。治療をすれば死ぬこともありません。
また治療を続ければ体内のHIVウイルス量が低下して他の人へ感染しにくくなることがわかっています。
しかし、こうした情報が世間に正確に伝わらずエイズ=危ないというイメージから差別や偏見がいまだに根強く残っています。
そのため2017年の世界エイズデーテーマでは情報を更新して、世間のエイズイメージを現実に近づけようという意味から「UPDATE!エイズのイメージを変えよう」が採用されています。
過去の世界エイズデーキャンペーンテーマ
1988年(昭和63年)に世界エイズデーが初めて定められてから現在にいたるまでのキャンペーンテーマをまとめています。
採用年 | 世界エイズデーキャンペーンテーマ |
平成28年 (2016年) |
知っていても、 分かっていても AIDS IS NOT OVER |
平成27年 (2015年) |
AIDS IS NOT OVER だから、ここから |
平成26年 (2014年) |
AIDS IS NOT OVER ~まだ終わっていない~ |
平成25年 (2013年) |
恋愛の数だけHIVを語ろう |
平成24年 (2012年) |
“AIDS” GOES ON... ~ エイズは続いている ~ |
平成23年 (2011年) |
エイズとわたし ~支えることと 防ぐこと~ |
平成22年 (2010年) |
続けよう ~Keep the promise, Keep your life~ |
平成21年 (2009年) |
Living Together ~いま、何をすれば良いのか聴かせて?~ |
平成20年 (2008年) |
Living Together ~ちょっとの愛からはじまる事~ |
平成19年 (2007年) |
Living Together ~大切な人を守るために~ |
平成18年 (2006年) |
Living Together ~私に今できること~ |
平成17年 (2005年) |
エイズ…あなたは「関係ない」と思っていませんか? |
平成16年 (2004年) |
HIV”と“エイズ”の違い、知っていますか? |
平成15年 (2003年) |
「エイズ」 知ろう、話そう、予防しよう |
平成14年 (2002年) |
「エイズ」目をそらさないで考えてみよう! |
平成13年 (2001年) |
I care... Do you? |
平成12年 (2000年) |
エイズを知って あなたが変わる わたしも変わる |
平成11年 (1999年) |
若い命のためにも、聞いて学んで、エイズのことを |
平成10年 (1998年) |
時代が変わる、君が変える ~大切な人と生きるために~ |
平成9年 (1997年) |
子どもたちの未来のために!今、エイズを考えよう |
平成8年 (1996年) |
エイズの時代をともに生きる ~希望に向かって、国境を越えて~ |
平成7年 (1995年) |
エイズに取り組む ~ひとりひとりの権利と責任 |
平成6年 (1994年) |
エイズに取り組もう!~家族みんなで~ |
平成5年 (1993年) |
エイズ~今、行動のとき! |
平成4年 (1992年) |
地域・学校・職場でも エイズ予防に取り組もう |
平成3年 (1991年) |
みんなでエイズに取り組もう!~エイズにチャレンジ~ |
平成2年 (1990年) |
女性とエイズ |
平成1年 (1989年) |
エイズと若者 |
昭和63年 (1988年) |
愛している人にうつしてはいけない |
世界エイズデーのポスターコンクール
厚生労働省やエイズ予防財団では毎年世界エイズデー(12月1日)のポスターを募集しています。※締め切りは9月初め
募集対象は小学生、中学生、高校生、一般と部門が分かれているので応募すれば採用されるかもしれません。入賞すれば賞状と記念品が贈られます。
またポスターやチラシにも表彰作品として掲載される可能性が高いので入賞すれば大きな自信につながるでしょう。
もし今年のポスター応募締め切り(9月初め)に間に合わなかったとしても毎年開催されているので来年に向けて応募してみてはどうでしょうか?
プロのデザイナーの方も加わって審査が行われ、入賞すれば学校名や氏名も掲載されるのでいい記念になりそうですね。
世界エイズデーのイベント
厚生労働省は12月の世界エイズデーに向けて毎年普及イベントを行っています。
例えばAV女優や男優をゲストに招いてのライブやトークショーがあります。他にも街頭でのコンドームと啓発チラシの配布などです。
過去の例では2016年に赤坂で開催された「RED RIBBON LIVE 2016」でAV女優の蒼井そらさんとAV男優の加藤鷹さんが参加されています。業界でもトップクラスの豪華メンバーです。
参加は無料ですが抽選による招待制となっています。早めに情報をつかんで応募した方がいいですね。
世界エイズデーの性病検査キャンペーン
性病検査キット会社のさくらでは2017年12月1日の世界エイズデーに伴って、HIV検査キットの割引キャンペーン(11月28日〜12月7日21時まで)を行っています。
<HIV検査キット>
通常2,700円 → 2,430円
<痛くないHIV検査キット>
通常2,910円 → 2,620円
性病検査キットでHIV検査する際はランセットとよばれるものを使って自分で自宅で血液を採取するのですが、初めての時は針をさす時にこわいかもしれません。私が初めてランセットを使かった時は正直に言ってこわかったです。
ですので出来るだけ痛くないHIV検査キットを使用した方がいいと思います。痛くないHIV検査キットを販売しているのはさくら検査研究所だけです。世界初の樹脂製ランセットを使用しています。